それはついてくる 映画「イットフォローズ」 ややネタバレあり
キネカ大森にて、怖いと評判のホラー映画「イット フォローズ(原題:It follows)」を見てきた。「それはついてくる」というタイトル通りの映画だったが、「それ」とは一体何なのか?
「イット フォローズ」 の簡単な説明
大学生に通う主人公の女性ジェイが好意を抱いているボーイフレンドとデートをするところから始まります。デートを重ね、いい雰囲気になり車の中で体を重ね、ジェイが幸せな気分に浸っていると、クロロホルムらしき物を嗅がされて、気絶させられます。目覚めたジェイはなぜか車いすに乗せられ手は拘束された状態。状況が理解できないジェイに対して、ボーイフレンドが事情を説明します。すると、意外な事実を告げられます。要約すると以下の通り。
- 君にあるものを移した
- 移された人間は「それ」に付きまとわれるようになる。
- 「それ」は移された人間と移した人間にしか見えない。
- 「それ」は人間のように見えるが人間ではない。
- 「それ」はその時々で姿を変える。
- 「それ」は走って追いかけてはこない。
- 「それは」ゆっくりと歩いてくる。だから、出来るだけ車で移動して時間を稼げ。
- 「それ」に捕まったら死ぬ。
- 誰かとセックスすれば、「それ」を移すことができる。
- もし、移した人間が「それ」に殺されてしまったら、1つ前の人間に戻ってくる。
- だから、逃げて。超逃げて。
こうして「それ」を移す事に成功したボーイフレンドはジェイの元から姿を消し、ジェイは状況を完全には把握できずに、自分についてくる「それ」に怯える日々を過ごします。やがて、自身の置かれた状況を完全に理解した彼女は生き残るために一体どんな行動を取るのか?
といった具合で、呪いのビデオ「リング」のセックス版といったところ。ただし、誰かに「それ」を移した後も全く安心できないというのがリングとは違う点。なので、移す相手に事前または事後にきちんと説明しておかなければならないのもポイント。じゃないと、すぐに死なれてしまって、また戻ってきてしまうという理不尽な設定。こうして設定だけ箇条書きで書くと非常にバカバカしく思うかもしれないが、この映画見てみると結構怖い。昨今のゾンビ映画のように全速力で追いかけてくることもなければ、怖い顔の殺人鬼が刃物で追い回してくることもない。ただ、一見普通の人間が無言でこっちに向かって歩いくるだけの映像が上記の設定と恐怖を煽るBGMが加わるだけでえらく不気味になってしまう不思議な映画。
90分の映画でしたが、なかなか緊張感のある映画でDVD買ってもいいかなって思えるような内容でしたし、もう一度、改めて見なおしてみたいです。
結末は書きません。気になる人はいずれレンタルされるであろうDVD等で確認して下さい。もしくは、都内ではキネカ大森で4/15日金曜日まで上映していますので、時間がある方はぜひどうぞ。